お客様よりご依頼をいただき、中国より化成原料の輸入を行いました。
中国は世界有数の化学製品の供給国であり、日本でも多くの企業が化成原料を輸入しています。
中でも納期の短縮を目的として、航空便での輸入を検討されるケースも少なくありません。
しかし、化成原料の輸入には法規制や輸送上の制限が数多く存在し、注意を怠ると通関でストップする、最悪の場合は輸送自体ができなくなる可能性もあります。
貨物情報
輸出国：中国
輸入商材：化成原料
貿易条件：CIF
輸送手段：航空便
1. 航空危険物に該当するかを確認
化成原料は航空危険物（危険品）に該当するケースが多く、以下の点に注意が必要です：
- 国連番号（UN番号）の確認
- SDS（安全データシート）の英語版提出
- 航空危険物分類（IATA基準）での輸送可否の確認
2. 通関時に必要な書類
航空便の場合、通関はスピーディーですが、必要な書類が不足していると即日での通関が困難になります。主な必要書類は：
- インボイス・パッキングリスト
- SDS（安全データシート）
- 危険物申告書（該当する場合）
- 化審法番号やCAS番号等の記載
特にSDSは成分が明記された最新版（英語）が必要です。
3. 中国側の輸出管理とラベリング
中国側でも一部の化学品については輸出規制や税関登録が必要な場合があります。また、ラベル表示（GHS対応）やMSDSの提出が求められるケースもあります。
事前に中国のサプライヤーに以下を確認しましょう：
- HSコードと商品名の正確性
- 危険品申告の必要性
- 中国国内での輸出申告経験の有無
中国から化成原料を輸入する場合、事前の情報整理と通関や輸送に精通したフォワーダーとの連携が成功のカギです。
弊社では、中国からの船便輸入において、現地の信頼できるパートナー企業と提携を行っております。
これにより、スムーズな輸送体制の構築だけでなく、輸送コストの削減にもつながっており、多くのお客様よりご好評をいただいております。
また、このたび新たに倉庫事業をスタートいたしました。
これにより、輸送手配だけでなく保管まで含めた一貫対応が可能となり、トータルでのコスト最適化をご提案できるようになりました。
「輸送」と「倉庫」を組み合わせてご利用いただくことで、効率的かつ柔軟な物流体制の構築が可能です。
「できるだけコストを抑えたい」「現地との調整も任せたい」などのご要望にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
