お客様よりご依頼をいただき、中国から筋膜リリースガンの輸入を行いました。
今回は輸送手配にとどまらず、現地工場との出荷スケジュールの調整から輸送まで、一貫して代行対応させていただきました。
貨物情報
輸出国:中国
輸入商材:筋膜リリースガン
貿易条件:FOB
輸送手段:20FTコンテナ、船便
FOB(本船渡し条件)とは⋯売主が輸出港で貨物を本船に積み込むまでの費用・リスクを負担し、それ以降は買主の責任になります。
近年流行っている筋膜リリースガンですが、実は輸入にあたっては いくつかの規制や注意点 があります。
1. 筋膜リリースガンは「医療機器」か?
- 日本では、医薬品医療機器等法(薬機法)の規制対象となるかが大きなポイントです。
- 一般的な「リラックス・マッサージ機器」として販売される場合は 家庭用マッサージ器具 として扱われ、薬機法の医療機器には該当しません。
- ただし、輸入時の広告や商品説明で「治療効果(肩こり改善、腰痛治療、リハビリ効果など)」をうたうと、医療機器に該当する可能性があります。
2. 電気用品安全法(PSEマーク)の対象か?
- 筋膜リリースガンは 充電式電気機器 であることが多いため、PSE規制が関係します。
- 本体そのものは「特定電気用品」には該当しませんが、付属のACアダプタや充電器 が規制対象になります。
- 輸入販売する場合、PSEマークの取得(適合性確認)を行う必要があります。
主に上記2点に注意する必要がありますが、そのほかにも海外からの輸入品の場合は「電波法の対象であるか」などを確認する必要があります。
また医療機器の場合は、倉庫に納品する際も「医療機器の保管が出来る免許」を持った倉庫で保管する必要があります。
筋膜リリースガンは「マッサージ器具」として比較的輸入しやすい商品ですが、
PSE・技適・広告表現 などで思わぬ規制に引っかかるケースがあります。
これから輸入を検討される方は、事前に輸入条件を確認し、必要に応じて通関業者や検査機関に相談することをおすすめします。
弊社では、中国からの船便輸入において、現地の信頼できるパートナー企業と提携を行っております。
これにより、スムーズな輸送体制の構築だけでなく、輸送コストの削減にもつながっており、多くのお客様よりご好評をいただいております。
また、このたび新たに倉庫事業をスタートいたしました。
これにより、輸送手配だけでなく保管まで含めた一貫対応が可能となり、トータルでのコスト最適化をご提案できるようになりました。
「輸送」と「倉庫」を組み合わせてご利用いただくことで、効率的かつ柔軟な物流体制の構築が可能です。
「できるだけコストを抑えたい」「現地との調整も任せたい」などのご要望にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
