お客様のご依頼により、海外メーカーから コーヒーメーカーのサンプル輸入 を行いました。
少量のサンプル輸入のため、船便や一般的な航空貨物よりも国際宅配便(FedEx)を活用 することで、コストを抑えつつ迅速な輸送が可能となりました。
輸入概要
- 輸出国:イギリス
- 輸入商材:コーヒーメーカー(サンプル)
- 貿易条件:EXW
- 輸送手段:イギリス国内から集荷し、日本の配送先までドア・ツー・ドアで配送
EXW(Ex Works)とは⋯EXWとは「工場渡し」の意味で、売主は工場で商品を引き渡すまでが責任、それ以降の輸送費や通関手続き、輸入港での費用はすべて買主が負担する条件です。
🛠 コーヒーメーカー輸入時の注意点
1. 材質による検査の違い
コーヒーメーカーの主要材質には ステンレス製 と ガラス製 があります。
- ステンレス製:耐久性が高く、化学物質の溶出リスクは低いため、一般的には食品衛生法上の特別な検査は不要です。
- ガラス製:破損やひび割れのリスクがあり、輸送中の安全対策が重要です。また、ガラスにコーティングや装飾がある場合は、溶出試験や材料証明書が求められることがあります。
2. 食品申請(食品衛生法)
コーヒーメーカーは食品に直接触れる製品のため、輸入時には 食品衛生法に基づく申請 が必要です。
- 輸入届出書の提出:厚生労働省への「輸入食品等届出書」を作成
- 材質証明:ステンレスやガラスなど、食品に接触する部分の材質を明記
- サンプル提出:必要に応じて、輸入前にサンプルを提出して検査
※対象年齢が関わる玩具と違い、家電製品は主に材質・衛生面が焦点です。
3. 輸送中の破損リスク
コーヒーメーカーは精密機器で、ガラス部分や内部部品は衝撃に弱いです。
FedExなどの国際宅配便を利用する場合は、梱包の強化や輸送保険の加入 を検討すると安心です。
まとめ
コーヒーメーカーの輸入では、少量サンプルでも注意すべき点があります。材質によって検査の必要性が異なり、ステンレス製は比較的安全ですが、ガラス製は破損や溶出試験の可能性があります。
食品衛生法に基づく輸入届出書の準備も重要です。また、輸送中の破損を防ぐため梱包や保険の検討も欠かせません。EXW条件では通関や輸送手続きが買主負担となるため、事前確認が必要です。
少量輸入でも、材質・規格・書類・輸送のすべてを押さえることで、スムーズかつ安全な輸入が可能です。弊社では、サンプル輸入から本格輸入まで最適なプランをサポートしています。
