■ FOBとは
FOBとは?
FOB(Free On Board / 本船渡し)とは、輸出港で貨物を船に積み込む(オンボード)までを売主が負担する貿易条件です。
インコタームズの中でも歴史的に長く使われ、日本でも依然としてよく使われる条件の一つです。
FOBの費用負担の範囲
・売主:輸出通関、現地費用、船積みまで(クレーンで船に載るまで)
・買主:海上運賃、保険、日本側費用(着港後)、輸入通関
・リスク移転:貨物が船の舷側(げんそく)を越え、船に積み込まれた時点
FOBのメリット・デメリット
メリットは、海上運賃を買い主(輸入者)がコントロールできる点です。日本の輸入業者が自社のフォワーダーを使って運賃を抑えたい場合に好まれます。
一方で、コンテナ貨物の場合、「ヤード搬入」から「船積み」までの間にリスクが残るため、売主にとっては不利な側面があります。
FOBでよくあるトラブル
・現地費用(THC、DOCなど)の範囲が不明確で、請求額が膨らむ
・買い主指定の船会社が便をキャンセルし、売主の在庫が港で滞留する
・船積み遅延による納期ズレの責任所在があいまいになる
こうしたトラブルを防ぐには、事前に「現地費用の上限」や「船手配の締め切り」を明確にすることが重要です。
FOBが向いているケース
・バラ積み貨物(石炭、穀物など)の取引
・伝統的にFOB取引が続いている業界
・輸入者が運賃交渉に強く、自社でフォワーダーを完全にコントロールしたい場合
まとめ|FOBはコスト管理向きの条件だが注意点あり
FOBはコストをコントロールしやすい反面、コンテナ輸送ではリスク移転のタイミングに注意が必要です。条件選びに迷った場合は、最適な方法をご提案いたします。
