今回は中国より約120kgのキャビアの輸入案件がございましたので、内容をご紹介させて頂きます。
キャビアはチョウザメの卵の塩漬けで、トリュフ・フォアグラと並んで世界三大珍味とされる高級食材です。
中国の上海空港よりCIF条件にて成田空港へ発送し、商品到着後は食品等輸入届出書を提出し、輸入通関後、保冷車を使って納品させて頂きました。
今回の輸入は、本年の1月1日に発行されたRCEP協定の適用となり、輸入関税が6.4%から5.8%に下がり輸入が出来ました。
【ワンポイント解説-RCEP協定について】
RCEPは、”Regional Comprehensive Economic Partnership“の略です。
日本や中国、韓国、ASEAN10か国にオーストラリアとニュージーランドを加えた15か国が対象の経済連携協定で、2022年1月1日に発行されました。
RCEP協定は世界のGDP、貿易総額、人口の約30%を占める地域の協定で、世界最大の多国間自由貿易協定(FTA)となります。
また、日本が中国や韓国との間で締結する初めての協定となります。
基本的にはTPPと同様に関税を撤廃し、自由な貿易をより推進していこうという取り組みになります。
RCEPを含めた、日本のEPA締結国・地域は下記の通りです。
【日本のEPA締結国】
日・シンガポールEPA(2002年11月発効、2007年9月改正議定書発効)
日・メキシコEPA(2005年4月発効、2007年4月追加議定書発効、2012年4月改正議定書発効)
日・マレーシアEPA(2006年7月発効)
日・チリEPA(2007年9月発効)
日・タイEPA(2007年11月発効)
日・インドネシアEPA(2008年7月発効)
日・ブルネイEPA(2008年7月発効)
日・ASEAN EPA(2008年12月から順次発効)
日・フィリピンEPA(2008年12月発効)
日・スイスEPA(2009年9月発効)
日・ベトナムEPA(2009年10月発効)
日・インドEPA(2011年8月発効)
日・ペルーEPA(2012年3月発効)
日・豪EPA(2015年1月発効)
日・モンゴルEPA(2016年6月発効)
TPP12(環太平洋パートナーシップ)(2017年1月締結)
TPP11(包括的・先進的TPP協定) (2018年12月発効)
日EU・EPA (2019年2月発効)
日米貿易協定 (2020年1月発効)
日英EPA (2021年1月発行)
RCEP(2022年1月発行)