停戦でも物流は戻らない|ホルムズ海峡リスクの本質とは
はじめに
中東情勢の影響は、海上輸送だけでなく東南アジアの物流現場にも波及しています。
特に注目すべきは、コスト増ではなく「輸送能力そのものの低下」です。
物流は「高い」から「できない」へ
これまでの課題は運賃上昇でしたが、現在は段階が変わっています。
・燃料価格上昇
→ 供給制約
→ 配給・統制
と進行し、輸送の前提が崩れつつあります。
各国で進む制約の段階
東南アジアでは状況に差があります。
・ベトナム・タイ:燃料供給逼迫による輸送制限
・スリランカ:配給制への移行
同じ「燃料問題」でも、制約レベルは大きく異なります。
現場で起きていること
実務レベルでは以下のような影響が出ています。
・トラック燃料の販売制限
・給油待ちの長時間化
・輸送稼働率の低下
その結果、貨物が港まで届かないケースも発生しています。
海上輸送だけ見ても不十分
このような状況では、船のスペースがあっても意味がありません。
・集荷遅延
・内陸輸送の停止
・出荷そのものの遅れ
といった“上流の問題”が全体に波及します。
まとめ
現在の物流リスクは、海上輸送ではなく「集荷段階」に移行しています。
輸送できるかどうかは、現地の燃料事情に大きく左右される時代に入っています。
