荷主・フォワーダーが取るべき対策|ドレージ確保の現実解
貿易コラム
はじめに
ここまで、ドレージ輸送の危機と構造問題を解説してきました。
本記事では、実務として重要な具体的な対応策を整理します。
燃料サーチャージの導入
現在、燃料費の変動に対応するため、
燃料サーチャージの導入が進み始めています。
しかし導入率はまだ低く、
- 計算の煩雑さ
- 社内体制の不足
が障壁となっています。
今後は、運賃と燃料費を分けて管理することが不可欠です。
オペレーションの見直し
輸送能力が限られる中では、現場の効率化が重要です。
- 手積み・手降ろしの削減
- 待機時間の短縮
- 納品時間の柔軟化
これにより、限られた車両を最大限活用できます。
リードタイムの再設計
重要なのは、余裕のあるスケジュール設計です。
- 入港遅延を織り込む
- 納品日を前倒し設定
これにより、突発的な遅延を吸収できる体制が構築できます。
パートナーとの関係強化
ドレージはネットワークで成り立っています。
- 元請けだけでなく下請けも含めた理解
- 現場の状況共有
- 一体での改善協議
が重要です。
なお、下請けへの直接発注はリスクが高い(故障時の代替対応ができない)点にも注意が必要です。
まとめ
これからの物流では、
- 安さより安定性
- 単発最適より全体最適
が求められます。
ドレージ確保のためには、価格・条件・運用を含めた総合的な設計が不可欠です。

