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貿易ブログ

■ モニタリング検査とは?対象となる食品や流れをわかりやすく解説

貿易コラム

■ モニタリング検査とは?

モニタリング検査とは、食品衛生法に基づき厚生労働省(検疫所)が実施する輸入食品の抜き取り検査です。

日本へ輸入される食品が食品衛生法に適合しているかを確認するため、検疫所が毎年度策定する「輸入食品監視指導計画」に基づいて実施されています。

モニタリング検査は、輸入されるすべての食品が対象となるわけではありません。過去の違反事例や食品の種類、原産国などを考慮し、一定の割合で検査対象が選定されます。

検査の目的は、輸入食品全体の安全性を監視し、食品衛生上の問題を早期に発見・防止することです。

 

■ モニタリング検査の対象となる食品

モニタリング検査の対象は、さまざまな輸入食品です。

例として、以下のような食品が対象となる場合があります。

  • 冷凍食品
  • 水産物
  • 食肉加工品
  • 野菜・果物
  • 菓子類
  • 飲料
  • 健康食品
  • 調味料
  • 食品添加物

対象となる食品や検査項目は、原産国や食品の種類、過去の輸入実績などによって異なります。

 

■ モニタリング検査の流れ

一般的な流れは以下のとおりです。

① 食品輸入届出を提出

輸入者または通関業者が、検疫所へ食品等輸入届出を提出します。

提出された書類をもとに、検疫所が審査を行います。

② モニタリング検査対象となるか確認

検疫所が審査を行い、対象貨物がモニタリング検査に選定された場合は、その旨が通知されます。

対象外であれば、通常どおり届出手続きが進みます。

③ 検体採取・検査

検疫所または指定機関で貨物の一部を採取し、検査を行います。

主な検査項目には以下があります。

  • 残留農薬
  • 食品添加物
  • 微生物
  • 動物用医薬品
  • 重金属
  • カビ毒
  • 成分規格

食品の種類によって検査内容は異なります。

④ 検査結果の確認

検査の結果、食品衛生法に適合していれば、食品等輸入届出済証が発行されます。

その後、税関で輸入通関を行い、国内へ流通させることができます。

 

■ モニタリング検査にかかる期間

検査期間は食品や検査項目によって異なりますが、一般的には数日から1週間程度が目安です。

ただし、特殊な分析が必要な場合や検査機関の混雑状況によっては、さらに日数を要することがあります。

そのため、初めて輸入する食品や検査対象となる可能性がある食品は、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

 

■ モニタリング検査と命令検査の違い

モニタリング検査と混同されやすいものに「命令検査」があります。

項目 モニタリング検査 命令検査
目的 輸入食品全体の監視 違反防止・安全確保
対象 一定割合で抽出 厚生労働大臣が指定した食品
検査頻度 抜き取り 原則として輸入の都度
輸入可否 結果を待たず通関できる場合がある※ 合格するまで輸入不可

※貨物や検査内容によって取扱いが異なるため、検疫所の指示に従う必要があります。

命令検査は違反歴などを踏まえて実施されるため、モニタリング検査よりも厳しい対応となります。

 

■ モニタリング検査でよくある質問

Q. 初回輸入は必ずモニタリング検査になりますか?

いいえ。

初回輸入だから必ず検査対象になるわけではありません。対象となるかどうかは、食品の種類や原産国、過去の違反状況などを総合的に判断して決定されます。

Q. 検査費用はかかりますか?

検査内容によって異なります。

モニタリング検査では行政が実施するケースもありますが、検査機関で分析を行う場合など、状況によって費用が発生することがあります。

Q. 検査で不適合となった場合は?

食品衛生法に適合しないと判断された場合は、輸入できません。

状況に応じて廃棄や積戻し(輸出国への返送)などの対応が必要となる場合があります。

 

■ モニタリング検査をスムーズに進めるポイント

モニタリング検査による遅延を最小限に抑えるためには、以下の点が重要です。

  • 原材料や添加物を事前に確認する
  • 必要書類を正確に準備する
  • 初回輸入は余裕を持ったスケジュールを組む
  • サンプル輸入で事前確認を行う
  • 食品輸入の実績があるフォワーダーや通関業者へ相談する

特に新規商品は、事前に必要資料を確認しておくことで、届出や検査をスムーズに進めやすくなります。

 

■ まとめ|モニタリング検査は輸入食品の安全を守るための重要な制度

モニタリング検査は、輸入食品の安全性を確認するために実施される抜き取り検査です。

すべての輸入食品が対象となるわけではありませんが、食品の種類や原産国などによって検査対象となる場合があります。

検査対象となっても、適切な書類を準備し、食品衛生法の基準を満たしていれば、輸入手続きを進めることができます。

初めて食品を輸入する場合や検査対象となる可能性がある食品を取り扱う場合は、十分な準備と余裕を持ったスケジュールで進めることが重要です。

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