■ 食品輸入届出とは?手続きの流れや必要書類をわかりやすく解説
目次
■ 食品輸入届出とは?
食品輸入届出とは、日本へ食品や食品添加物、食器、包装容器、おもちゃなどを輸入する際に、食品衛生法に基づき厚生労働省(検疫所)へ提出する届出です。
食品衛生法第27条では、販売や営業目的で食品等を輸入する場合、輸入の都度、検疫所へ届出を行うことが義務付けられています。
検疫所は提出された書類をもとに、安全性や法令への適合性を確認し、必要に応じて検査を実施します。
食品輸入届出が受理されなければ、原則として輸入通関を進めることはできません。そのため、食品輸入において最も重要な手続きの一つといえます。
■ 食品輸入届出が必要な貨物
食品輸入届出の対象となる主な貨物は以下のとおりです。
- 加工食品
- 生鮮食品
- 冷凍食品
- 飲料
- 菓子類
- 水産物
- 食肉製品
- 食品添加物
- 食器・調理器具
- 食品包装材
- 乳幼児用おもちゃ(食品衛生法の対象となるもの)
「食品」だけでなく、食品に接触する製品も対象となる場合があるため、事前確認が重要です。
■ 食品輸入届出の流れ
食品輸入届出は、一般的に以下の流れで進みます。
① 必要書類を準備する
輸出者から必要書類を取り寄せます。
主な必要書類
- インボイス(Invoice)
- パッキングリスト(Packing List)
- B/LまたはAWB
- 原材料表
- 製造工程表
- 成分表
- 商品規格書
- 衛生証明書(必要な場合)
商品によって必要書類は異なります。
② 検疫所へ食品輸入届出を提出
輸入予定の貨物について、検疫所へ食品輸入届出を提出します。
届出内容をもとに、検疫所が食品衛生法への適合性を確認します。
③ 書類審査・必要に応じて検査
審査の結果に応じて、
- 書類審査のみ
- モニタリング検査
- 命令検査
- 行政検査
などが実施されます。
書類のみで終了するケースもあれば、検査が必要となる場合もあります。
④ 届出済証の発行
審査が完了すると、「食品等輸入届出済証」が発行されます。
この届出済証をもとに、輸入通関を進めることができます。
⑤ 輸入通関・国内配送
税関で輸入許可が下りた後、貨物を引き取り、国内配送を行います。
■ 食品輸入届出に必要な書類
主な提出書類は以下のとおりです。
- インボイス
- パッキングリスト
- B/L(船荷証券)またはAWB(航空運送状)
- 原材料表
- 製造工程表
- 商品規格書
- 成分表
- 商品ラベル
- 衛生証明書(必要な場合)
輸入する食品の種類や原産国によって追加書類を求められる場合があります。
■ 食品輸入届出でよくあるトラブル
食品輸入届出では、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- 原材料表の情報不足
- 商品名や成分の記載漏れ
- インボイスと届出内容の不一致
- 製造工程の説明不足
- 食品添加物の使用基準が確認できない
- モニタリング検査の対象となり、輸入まで時間がかかる
特に海外メーカーから提出される資料は、日本の制度に必要な情報が不足していることも少なくありません。
書類不備があると確認や差し戻しが発生し、輸入スケジュールに影響する可能性があります。
■ 食品輸入届出をスムーズに進めるポイント
食品輸入届出を円滑に進めるためには、次の点を確認しましょう。
- 輸入予定商品の情報を事前に整理する
- 原材料や添加物を正確に確認する
- 必要書類を早めに準備する
- 商品仕様が変更された場合は速やかに共有する
- 初回輸入時は余裕を持ったスケジュールを組む
初めて輸入する食品は確認事項が多くなるため、事前準備が重要です。
■ 初めて食品を輸入する場合はサンプル輸入がおすすめ
新しい食品を輸入する際は、いきなり大量輸入を行うのではなく、少量のサンプル輸入から始めることをおすすめします。
サンプル輸入を行うことで、
- 必要書類の確認
- 食品輸入届出の流れの確認
- 原材料や添加物の確認
- モニタリング検査の有無
- 輸送日数やコストの確認
など、本格輸入前に必要なポイントを把握できます。
事前に輸入実績を作っておくことで、本格輸入時のリスクやトラブルを軽減しやすくなります。
■ まとめ|食品輸入届出は食品輸入の第一歩
食品輸入届出は、食品衛生法に基づき安全な食品を日本へ流通させるための重要な手続きです。
必要書類の準備や検疫所への届出、検査への対応など、適切な手順を踏むことでスムーズな輸入が可能になります。
初めて食品を輸入する場合や新しい商品を取り扱う場合は、事前に必要書類や届出内容を確認し、余裕を持って準備を進めることが成功のポイントです。
