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貿易ブログ

■ NACCSとは?輸出入通関で使われるシステムの役割を解説

貿易コラム

輸出入の手続きでは、「NACCS(ナックス)」という言葉を目にすることがあります。

通関業者とのやり取りや輸出入に関する書類の確認をしていると、NACCSがどのようなシステムなのか、輸出入の手続きとどのように関係しているのか、疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、NACCSの基本的な仕組みや主な役割、輸出入業務との関係についてわかりやすく解説します。

 

■ NACCSとは?

NACCSとは、「Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System」の略称で、日本語では「輸出入・港湾関連情報処理システム」と呼ばれます。

税関などの行政機関に対する手続きや、輸出入に関連する民間業務をオンラインで処理するためのシステムです。

輸出入申告だけでなく、船舶や航空機の入出港、貨物情報の管理、港湾・空港に関連する各種手続きなどにも利用されています。

NACCSは、税関、通関業者、船会社、航空会社、倉庫事業者、輸出入者など、国際物流に関わるさまざまな関係者をつなぐ重要な情報基盤です。

■ NACCSの主な役割

NACCSには、主に次のような役割があります。

1. 輸出入申告などの税関手続き

輸出入申告をはじめ、税関に関する各種手続きをオンラインで処理できます。

通関業者などが申告情報を入力・送信し、税関による審査や許可などの手続きを進める際に利用されます。

2. 関係行政機関への手続き

国際物流では、税関以外の行政機関への手続きが必要になる場合もあります。

NACCSは、対象となる各種行政手続きにも対応しており、関連する手続きを効率的に進めるために利用されています。

ただし、すべての許認可や手続きが一律にNACCSだけで完結するわけではありません。商品の種類や適用される法令によって、必要な申請や確認先は異なります。

3. 港湾・空港に関する物流手続き

船舶や航空機の入出港、貨物の搬出入など、港湾・空港に関係する手続きにも利用されています。

輸出入貨物の情報を関係者間で共有することで、国際物流に関する一連の業務を効率的に進める役割を担っています。

■ NACCSは輸出入業務でどのように使われる?

NACCSは、輸出・輸入の両方で利用されています。

輸入の場合

輸入貨物が日本へ到着した後、輸入申告や税関手続きなどを進める際に利用されます。

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 貨物が日本の港や空港に到着する
  2. 必要な貨物情報や申告情報を準備する
  3. NACCSなどを通じて輸入申告を行う
  4. 税関による審査・検査などが行われる
  5. 必要な手続きが完了すると輸入許可を受ける
  6. 貨物の引き取りや国内配送へ進む

輸出の場合

日本から海外へ貨物を発送する際にも、輸出申告や関連する手続きにNACCSが利用されます。

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 輸出する商品の情報や必要書類を準備する
  2. 貨物を輸出通関に向けて手配する
  3. NACCSなどを通じて輸出申告を行う
  4. 税関による審査・検査などが行われる
  5. 必要な手続きが完了すると輸出許可を受ける
  6. 船舶や航空機への積載など、輸出に向けた手続きを進める

※実際の業務の流れや利用する機能は、輸送方法や貨物の状況、関係者の役割などによって異なります。

■ NACCSを利用するのは誰?

NACCSは、輸出入に関わるさまざまな事業者や行政機関が利用しています。

利用者 主な関係業務
税関 輸出入申告の審査など
通関業者 輸出入申告や関連手続き
輸出入者 利用環境に応じた申告・関連手続き
船会社・航空会社 輸送や貨物情報に関する手続き
倉庫事業者など 貨物の搬出入や保管に関する情報処理
関係行政機関 対象となる行政手続き

なお、すべての利用者が同じ機能を使用するわけではありません。利用できる業務は、利用者の区分や契約、権限などによって異なります。

 

■ NACCSを使うメリット

1. 手続きをオンラインで処理できる

輸出入申告などの対象手続きをオンラインで処理できるため、紙の書類だけで手続きを進める場合と比べ、業務の効率化につながります。

2. 関係者間で情報を連携できる

国際物流には、税関、通関業者、船会社、航空会社、倉庫事業者など、多くの関係者が関わります。

NACCSは、対象となる手続きや貨物情報を関係者間で連携し、業務を円滑に進めるための基盤となっています。

3. 輸出入に関する手続きを効率化できる

輸出入申告や港湾・空港関連の手続きなどをオンラインで処理することで、国際物流に関する業務の迅速化・効率化が期待できます。

ただし、NACCSを利用していても、申告内容の確認、税関検査、追加資料の提出などが必要になる場合は、手続きに時間がかかることがあります。

■ NACCSと通関業者の関係

NACCSは、輸出入に関する手続きを処理するためのシステムであり、通関業者そのものではありません。

通関業者は、輸出入者から依頼を受けて通関手続きを行う事業者です。通関業者はNACCSを利用して申告情報を送信するなど、システムを通じて通関業務を進めます。

一方、フォワーダーは国際輸送の手配や貨物の輸送管理などを担う事業者です。会社によっては通関手配も対応しており、輸送と通関をまとめて相談できる場合があります。

それぞれの役割を理解しておくと、輸出入の際にどこへ相談すればよいか整理しやすくなります。

■ NACCSに関する情報を確認するには?

NACCSの仕組みや利用方法、対象となる手続きなどの詳細は、公式サイトで確認できます。

実際の輸出入手続きでは、NACCSの仕組みだけでなく、貨物の内容や必要書類、適用される法令なども確認することが大切です。

■ まとめ|NACCSは国際物流を支える重要なシステム

NACCSは、税関などの行政機関に対する手続きや、輸出入に関連する民間業務をオンラインで処理するためのシステムです。

輸出入申告、港湾・空港に関する手続き、貨物情報の連携などに利用され、国際物流の効率化を支えています。

NACCSと通関業者、フォワーダーの役割はそれぞれ異なります。輸出入を行う際には、必要な手続きや業務の担当範囲を確認し、適切に手配を進めましょう。

株式会社アドバンスサポート・ジャパンでは、航空輸送・海上輸送・国際宅配便などの輸送手配をはじめ、輸出入通関の手配、倉庫の紹介、国内配送などをサポートしています。

輸出入に必要な手続きや国際輸送についてお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

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