■ 関税率の調べ方とは?実行関税率表の見方や計算方法をわかりやすく解説
目次
■ 関税率の調べ方とは?
海外から商品を輸入する際、必ず確認しておきたいのが関税率です。
関税率とは、輸入した商品に対して課される税金の割合で、商品の種類や原産国によって異なります。
関税率を正しく確認するためには、まず商品の**HSコード(統計品目番号)**を特定する必要があります。
税関では、HSコードをもとに適用される関税率や必要な手続きを判断しています。
そのため、関税率を調べる際は、
① HSコードを確認する
② 原産国を確認する
③ 適用される関税率を確認する
という流れで進めます。
■ 関税率を調べる流れ
① HSコードを確認する
関税率を調べる最初のステップは、商品のHSコードを確認することです。
HSコードは、商品の種類・材質・用途などによって分類されます。
確認に必要となる情報例:
- 商品名
- 材質
- 用途
- サイズ
- 成分
- 製造方法
- 商品カタログや仕様書
同じような商品でも、材質や用途によってHSコードが変わる場合があります。
例えば、
- 木製家具
- 金属製家具
- プラスチック製家具
では、それぞれ異なる分類になる可能性があります。
HSコードが間違っていると、適用される関税率も変わるため注意が必要です。
② 原産国を確認する
HSコードだけでは関税率は決まりません。
同じ商品でも、どこの国で製造されたか(原産国)によって適用される税率が変わる場合があります。
日本では、以下のような税率があります。
- 基本税率
- 協定税率
- 特恵税率
- WTO協定税率
また、EPA(経済連携協定)を利用できる場合、通常より低い関税率が適用されることがあります。
そのため、輸入時には原産地証明書(C/O)が必要になるケースがあります。
③ 実行関税率表で確認する
関税率は、税関が公開している実行関税率表で確認できます。
実行関税率表では、HSコードごとに以下の情報を確認できます。
- 品目分類
- 関税率
- 協定税率
- 必要な条件
- 関税制度
商品に該当するHSコードを探し、輸入国(日本)で適用される税率を確認します。
■ 関税率を調べる際に確認すべきポイント
関税率を確認する際は、以下の点に注意しましょう。
① 商品名だけで判断しない
「バッグ」「機械」「食品」などの商品名だけでは、正確な分類はできません。
例えばバッグの場合でも、
- 革製
- 布製
- プラスチック製
など、材質によってHSコードが異なります。
② 原産国による違いを確認する
同じ商品でも、中国製、ベトナム製、EU製など、原産国によって適用される税率が変わる場合があります。
EPAを利用できる場合は、通常より有利な税率になる可能性があります。
③ 課税価格を確認する
関税額は、単純に商品価格へ税率を掛けるだけではありません。
輸入時には、商品の価格に加えて、
- 運賃
- 保険料
などを含めた課税価格をもとに計算されます。
■ 関税の計算方法
一般的な関税計算は以下のように行います。
関税額 = 課税価格 × 関税率
例:
- 商品価格:100万円
- 海上運賃・保険料:10万円
- 課税価格:110万円
- 関税率:5%
の場合、
110万円 × 5% = 55,000円
となります。
※実際の計算方法は商品分類や税率によって異なる場合があります。
■ 関税率の確認でよくあるトラブル
関税率の確認では、以下のようなトラブルが発生します。
- HSコードの分類間違い
- 想定より高い関税が発生する
- EPA適用条件を満たしていない
- 原産地証明書の準備不足
- 輸入後に税率誤りが判明する
特に、商品販売を目的とした輸入では、関税額が利益に大きく影響するため、事前確認が重要です。
■ 関税率を正しく確認するポイント
輸入前には以下を確認しましょう。
- 商品の正確な仕様を確認する
- HSコードを確定する
- 原産国を確認する
- EPA利用可否を確認する
- 必要書類を準備する
- 不明点は通関業者へ相談する
特に初めて輸入する商品や高額商品については、事前に関税額を確認しておくことで、予想外の費用発生を防ぐことができます。
■ よくある質問
Q. 関税率はどこで調べられますか?
税関が公開している「実行関税率表」から確認できます。
ただし、HSコードの判断が難しい商品については、税関への事前教示制度を利用することで、正式な分類判断を受けることも可能です。
Q. HSコードが分からない場合でも関税率は調べられますか?
正確な関税率を確認するには、まずHSコードの特定が必要です。
商品仕様やカタログなどの情報を準備し、通関業者や税関へ相談することをおすすめします。
■ まとめ|関税率の確認は輸入前に必ず行うことが重要
関税率を調べるには、まず商品のHSコードを確認し、その後に原産国や適用税率を確認する必要があります。
関税率は商品の分類や輸入国によって変わるため、事前確認を怠ると想定外の費用が発生する可能性があります。
特に商業輸入では、販売価格や利益にも影響するため、輸入前に関税率を確認し、必要に応じて専門家へ相談することが重要です。

