■ FBAとは?Amazonの物流代行サービスの仕組みとメリット・注意点を解説
目次
Amazonで商品を販売する際、「FBA」というサービスを利用できることをご存じでしょうか。
FBAとは、Amazonが出品者に代わって商品の保管や注文処理、梱包、発送などを行うサービスです。
自社で商品を保管して注文ごとに発送する必要がなくなるため、EC事業者の物流業務を効率化する方法の一つとして活用されています。
一方で、FBAを利用するためには、Amazonの倉庫へ商品を納品するまでの準備や、商品の梱包・ラベル貼付など、出品者側で対応しなければならない業務もあります。
本記事では、FBAの基本的な仕組みやメリット・注意点、利用する際の流れについて、物流の観点からわかりやすく解説します。
■ FBAとは?
FBAとは、Fulfillment(フルフィルメント) by Amazonの略称です。
Amazonの出品者に代わって、商品の保管から注文処理、梱包、発送、返品対応などの業務をAmazonが行うサービスです。
通常、EC事業者が商品を販売する場合は、
「商品を仕入れる」
↓
「商品を保管する」
↓
「注文を受ける」
↓
「商品をピッキングする」
↓
「梱包する」
↓
「発送する」
といった物流業務を自社で行う必要があります。
FBAを利用すると、商品をあらかじめAmazonの倉庫へ納品しておくだけで、注文後の商品の保管・出荷などをAmazonに任せることができます。
そのため、出品者は物流業務にかかる手間を減らし、商品の仕入れや販売戦略、マーケティングなど、売上を伸ばすための業務に集中しやすくなる点がFBAの大きな特徴です。
■ FBAを利用するメリット
FBAを利用する主なメリットは、以下のとおりです。
- 物流業務の負担を減らせる
- 自社で倉庫を用意する必要がない
- 注文後の出荷作業を効率化できる
- Amazonの物流サービスを利用できる
- 商品の販売規模を拡大しやすい
ここでは、それぞれ詳しく解説します。
■ 物流業務の負担を減らせる
FBAを利用すると、商品の注文後に発生するピッキングや梱包、発送などの作業をAmazonに任せることができます。
自社で一件ずつ注文を確認して商品を梱包・発送する必要がなくなるため、注文数が増えた場合でも物流業務の負担を抑えやすくなります。
特にEC事業では、セールやキャンペーンなどによって一時的に注文数が増えることがあります。
こうした場合でも、物流業務を自社だけで対応する必要がなくなる点はFBAのメリットです。
■ 自社で大規模な倉庫を用意する必要がない
FBAではAmazonの倉庫に商品を納品するため、自社で大規模な物流倉庫を用意する必要がありません。
商品の保管スペースや出荷作業に必要な人員を自社で確保する負担を抑えられます。
特に、これからEC販売を始める事業者や、販売量が増えて自社での出荷が難しくなってきた事業者にとって、一つの選択肢となります。
■ 注文後の出荷作業を効率化できる
FBAでは、Amazon側で注文処理から商品の発送までが行われます。
そのため、出品者は注文が入るたびに倉庫から商品を探し、梱包して発送するという作業を行う必要がありません。
物流業務にかかる時間を減らし、販売戦略や商品開発など、より重要な業務にリソースを集中できます。
■ Amazonの物流サービスを利用できる
FBAを利用すると、Amazonの物流網を活用して商品を発送できます。
また、対象商品ではAmazonプライムの対象となるなど、販売面でメリットが生じる場合があります。
ただし、対象となる条件や利用できるサービスは商品や出品条件などによって異なるため、利用前にAmazonの最新情報を確認することが重要です。
■ FBAの注意点・デメリット
FBAは便利なサービスですが、すべての物流業務を出品者が何もしなくてよいわけではありません。
特に注意したいのが、Amazonへ商品を納品するまでの物流業務です。
主な注意点として、以下が挙げられます。
- Amazonの納品ルールに対応する必要がある
- 商品の梱包やラベル貼付などの作業が必要
- 保管や出荷に関する費用が発生する
- Amazonの倉庫に在庫を置くため、自社で自由に商品を確認しにくい
- 商品によってはFBAを利用できない場合がある
■ Amazonの納品ルールに対応する必要がある
FBAを利用するには、Amazonが定める納品要件に従って商品を準備する必要があります。
商品によって必要なラベルや梱包方法などが異なる場合があるため、納品前に最新の条件を確認することが重要です。
納品ルールに適合していない場合、納品作業に手間がかかったり、追加対応が必要になったりする可能性があります。
■ FBAへ納品するまでの作業が必要
FBAを利用する場合でも、商品をAmazonの倉庫へ届けるまでの作業は必要です。
例えば、
- 商品の検品
- 商品ラベルの貼付
- 梱包
- 納品プランの作成
- Amazon指定の納品先への発送
などが発生します。
商品の数量が増えるほど、これらの作業も大きな負担になる可能性があります。
■ FBAの利用には費用がかかる
FBAでは、商品の保管や注文商品の出荷などに対して、各種手数料が発生します。
費用は商品のサイズや重量、保管期間などによって変わるため、単純に「自社発送より安い」とは限りません。
FBAを利用する場合は、商品の販売価格や利益率、出荷件数などを踏まえて、物流コスト全体を確認することが重要です。
■ FBAを利用するまでの流れ
FBAを利用する場合、大まかには以下のような流れになります。
① Amazonの出品者アカウントを準備する
まずはAmazonで商品を販売するための出品者アカウントを準備します。
② FBAを利用する商品を登録する
販売する商品の情報を登録し、FBAを利用する商品として設定します。
③ 商品をFBA納品用に準備する
Amazonの納品要件を確認し、商品の検品やラベル貼付、梱包などを行います。
④ 納品プランを作成する
Amazonの指定に沿って納品プランを作成し、納品先や数量などを確認します。
⑤ Amazonへ商品を発送する
準備した商品を指定されたフルフィルメントセンターへ発送します。
⑥ Amazonで商品を保管する
Amazon側で商品の受け入れが行われると、FBA在庫として管理されます。
その後、注文が入るとAmazonが商品の出荷を行います。
■ FBA納品で発生する物流業務
FBAを利用すると、注文後の商品の保管・梱包・発送・返品対応などの物流業務をAmazonに任せることができます。
一方で、Amazonへ商品を納品する前の作業は出品者側で対応する必要があります。
例えば、大量の商品を扱っている場合には、以下のような物流業務が発生します。
「海外から商品を輸入する」
↓
「国内倉庫へ搬入する」
↓
「商品の検品を行う」
↓
「商品ラベルを貼る」
↓
「FBA納品用に梱包する」
↓
「Amazonの倉庫へ発送する」
このように、FBAを利用していても、納品前の作業には一定の手間がかかります。
特に、取扱商品数が多い場合や作業量が増えた場合は、自社だけで対応することが難しくなるケースもあります。
そのような場合は、FBA納品に対応した物流会社へ業務を委託することで、納品作業の負担を軽減できます。
■ FBA納品を外部委託するメリット
FBA納品を物流会社へ委託することで、自社で行っていた作業の負担を減らせる可能性があります。
例えば、
- 商品の入庫
- 検品
- 在庫管理
- 商品ラベル貼付
- 梱包
- FBA納品
- 国内配送
などをまとめて依頼できる場合があります。
また、海外から商品を輸入している場合は、海外輸送・輸入通関・国内倉庫への搬入・FBA納品までを一連の物流として考えることもできます。
販売量が増えてきた場合は、「FBAを利用するか」だけではなく、「FBAへ納品するまでの物流をどのように管理するか」についても検討するとよいでしょう。
■ FBAを利用する際のポイント
FBAを導入する際には、単純に手間が減るかどうかだけで判断するのではなく、物流全体を確認することが重要です。
■ 商品のサイズ・重量を確認する
FBAでは商品のサイズや重量などによって費用が変わるため、あらかじめ自社商品の条件を確認しておきましょう。
大型商品や重量のある商品では、保管・納品・配送にかかるコストが大きくなる場合があります。
■ FBA納品までの作業量を確認する
商品の数量が少なければ自社で対応できても、注文数や入荷量が増えると、ラベル貼付や梱包などの作業が負担になることがあります。
将来的に販売量が増えることも考え、どの業務を自社で行い、どこから外部へ委託するかを検討しましょう。
■ 物流コスト全体で考える
FBAの手数料だけを見るのではなく、
「海外からの輸送費」
「輸入通関費用」
「国内配送費」
「倉庫保管費」
「検品・ラベル貼付費」
「FBA関連費用」
など、商品が仕入先からAmazonへ納品されるまでにかかる費用をまとめて確認することが重要です。
■ まとめ|FBAはEC物流を効率化する方法の一つ
FBA(Fulfillment by Amazon)は、Amazonが出品者に代わって商品の保管や注文処理、梱包、発送などを行うサービスです。
FBAを利用することで、自社で行う出荷作業の負担を減らし、販売や商品開発などの業務に集中しやすくなります。
一方で、Amazonへ商品を納品するまでには、検品・ラベル貼付・梱包・配送などの作業が必要です。
そのため、FBAを利用する場合は、「FBAに預けた後」だけではなく、「FBAへ商品を納品するまで」の物流についても考えることが重要です。
アドバンスサポート・ジャパンでは、商品の保管、入庫・検品、在庫管理、ピッキング、流通加工、ラベル貼付、梱包、国内配送など、EC事業者様の物流業務に合わせたご提案が可能です。
また、海外から商品を輸入する場合には、海外輸送や輸入通関から国内倉庫での保管、検品・加工、FBA納品まで、物流の流れに合わせてサポートいたします。
「Amazonで販売を始めたいが物流の方法がわからない」
「FBAへの納品作業を自社で行うのが難しい」
「海外から輸入した商品をFBAへ納品したい」
「EC事業の拡大に伴って物流業務を外部委託したい」
といった場合は、ぜひ一度ご相談ください。
