■関税とは?輸入時にかかる税金の仕組みをわかりやすく解説
目次
■ 関税とは?
関税とは、海外から商品を輸入する際に、輸入者が国に納める税金です。
日本に輸入される商品には、品目によって関税がかかる場合があります。
関税率は商品によって異なり、HSコードや原産国、EPA(経済連携協定)の適用などによって決まります。
海外から商品を仕入れる場合は、商品代金だけでなく、関税や輸入消費税などの税金も含めて輸入コストを考えることが重要です。
■ 関税は何によって決まる?
関税を確認する際に重要なのが、主に以下の3つです。
・HSコード:どの商品に分類されるか
・原産国:商品がどこで生産・製造されたか
・関税率:その商品に適用される税率
特にHSコードは、関税率を判断するうえで重要な情報です。
同じように見える商品でも、材質・用途・構造などによってHSコードが異なり、結果として適用される関税率が変わる場合があります。
■ 関税の種類
関税にはいくつかの種類がありますが、輸入実務でよく確認するのが一般税率、協定税率、特恵税率などです。
また、EPA(経済連携協定)を利用できる場合には、通常よりも低い関税率が適用されることがあります。
例えば、日本とEPAを締結している国から商品を輸入する場合、一定の条件を満たせば関税が引き下げられたり、無税になったりする場合があります。
ただし、EPAを利用するためには、対象品目であることに加えて、原産地規則などの条件を満たす必要があります。
■ 関税はいつ支払う?
輸入貨物については、原則として輸入申告を行い、税関の審査・納税を経て輸入許可を受けるという流れになります。
一般的な流れは、
貨物到着
↓
輸入申告
↓
税関による審査
↓
関税・輸入消費税などの納付
↓
輸入許可
↓
貨物の引取り
となります。
フォワーダーや通関業者に通関を依頼している場合は、税金の立替払いを依頼できるケースもあります。
■ 関税以外にも税金がかかる?
輸入時には、関税だけでなく輸入消費税も発生する場合があります。
そのため、輸入にかかる税金を考える際には、
関税 + 輸入消費税
というように、両方を考える必要があります。
また、税金とは別に、通関料、取扱手数料、港湾費用、国内配送費などが発生する場合があります。
そのため、海外から商品を仕入れる際には、商品価格だけでなく、日本国内で貨物を受け取るまでにかかる総額を確認することが重要です。
■ 関税でよくあるトラブル
実務では、以下のようなトラブルが発生することがあります。
・HSコードを間違えてしまう
・想定していた関税率と実際の税率が違う
・原産国の確認ができていない
・EPAを利用できるのに手続きをしていない
・関税だけを計算し、輸入消費税を考慮していない
・輸入前に税金を含めた総額を確認していなかった
特に、海外の取引先から提示されたHSコードをそのまま使用する場合には注意が必要です。
海外と日本ではHSコードの細分化方法が異なるため、日本での輸入申告に使用するHSコードを別途確認する必要がある場合があります。
■ 関税を調べるときのポイント
輸入前に関税を確認する場合は、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
・商品の正式名称
・商品の用途
・材質・原材料
・商品の仕様
・製造国
・原産国
・HSコード
・輸入予定数量
・取引条件(FOB・CIFなど)
これらの情報をもとにHSコードや関税率を確認します。
特に、「何の商品なのか」だけでは正確な関税率を判断できない場合があるため、商品の仕様や材質まで確認することが重要です。
■ 関税を安くする方法はある?
輸入する商品によっては、EPAなどの制度を利用することで関税を軽減できる場合があります。
ただし、単に対象国から輸入すれば利用できるわけではありません。
HSコード、原産地、原産地規則、必要な証明書類などを確認し、制度の利用条件を満たしている必要があります。
そのため、輸入前にEPAの利用可能性を確認しておくことをおすすめします。
■ まとめ|関税は輸入コストを左右する重要な税金
関税は、海外から商品を輸入する際に発生する重要なコストの一つです。
関税率は商品によって異なり、HSコードや原産国、EPAの適用などによって変わる可能性があります。
また、輸入時には関税だけでなく輸入消費税や通関料、港湾費用、国内配送費なども発生するため、商品代金だけで輸入コストを判断するのは危険です。
海外から商品を仕入れる際は、輸入前に関税・輸入消費税・物流費などを含めた総額を確認することが、予想外の費用を防ぐポイントです。

