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貿易ブログ

■ 原産地とは?「原産国」と「輸出国」の違いをわかりやすく解説

貿易コラム

■ 原産地とは?

原産地とは、その商品がどの国で生産・製造されたものなのかを示すものです。

輸入貿易では「どこから商品が発送されたか」と「どこで商品が作られたか」が必ずしも同じとは限りません。

例えば、中国で製造された商品をシンガポールの倉庫に一度保管し、そこから日本へ輸送した場合、

原産国:中国
輸出国:シンガポール

となる可能性があります。

このように、原産国と輸出国は別のものとして考える必要があります。

■ 原産国とは?

原産国とは、簡単にいうと**「その商品がどこで作られたのか」を示す国**です。

ただし、単純に「最後に加工した国」が原産国になるとは限りません。

商品の製造工程や使用されている原材料などによって、原産地を判断するためのルールが定められています。

例えば、複数の国から原材料を集めて製造する商品では、

・どの国で主要な加工を行ったのか
・どのような製造工程を経たのか
・どの国の材料を使用しているのか

などを確認する必要があります。

そのため、原産国を判断する際には、商品の製造工程まで確認することが重要です。

■ 輸出国とは?

輸出国とは、貨物を実際に日本へ輸出する国を指します。

例えば、

中国の工場

シンガポールの物流倉庫

日本へ輸出

という物流の場合、商品が中国で製造されていれば、

原産国:中国
輸出国:シンガポール

となります。

つまり、

原産国=商品を生産・製造した国
輸出国=商品を日本へ輸出する国

と考えると分かりやすいでしょう。

■ 原産国と輸出国が違うケース

実際の国際物流では、原産国と輸出国が異なるケースは珍しくありません。

例えば、中国で製造された商品を香港の倉庫へ輸送し、香港から日本へ輸出する場合です。

この場合、

製造:中国
輸出:香港
輸入:日本

となるため、原産国と輸出国は異なります。

また、物流上の都合で第三国を経由するケースもあります。

このような場合、単純に「最後に出荷された国」を原産国として申告しないよう注意が必要です。

■ 原産国はなぜ重要?

原産国は、輸入通関において重要な情報です。

主に以下のような場面で使用されます。

・関税率の確認
・EPA・FTAの適用
・輸入規制の確認
・貿易統計
・原産地表示
・原産地証明書の確認

特に重要なのが、関税率との関係です。

同じ商品であっても、原産国によって適用される関税率が異なる場合があります。

また、EPAを利用する場合には、商品の原産地が協定で定められた条件を満たしているか確認する必要があります。

■ 原産地とEPAの関係

EPA(経済連携協定)では、一定の原産地要件を満たした商品について、通常より低い関税率が適用される場合があります。

ただし、

「EPA締約国から輸出された商品だから、EPA税率が使える」

というわけではありません。

重要なのは、その商品がEPAで定められた原産品の条件を満たしているかという点です。

そのため、EPAを利用する場合には、

・HSコード
・原産国
・製造工程
・使用材料
・原産地規則
・必要な原産地証明

などを確認する必要があります。

■ 原産国でよくあるトラブル

実務では、以下のようなトラブルが発生することがあります。

・輸出国と原産国を混同している
・インボイスの原産国と実際の製造国が異なる
・海外の取引先から提示された原産国情報が不正確
・第三国を経由したことで原産国が分かりにくくなる
・EPAを利用する際に原産地要件を満たしていない

特に、「商品がどこから発送されたか」だけを見て原産国を判断するのは危険です。

■ 原産国を確認するときのポイント

輸入前には、以下の情報を確認しておくことが重要です。

・実際の製造国
・製造者・メーカー
・製造工程
・使用されている原材料
・商品のHSコード
・輸出国
・第三国で加工されているか
・EPAを利用するか

海外の仕入先から商品を購入する場合は、「どこから発送されるか」だけでなく「どこで製造された商品なのか」も確認するようにしましょう。

■ 原産地証明書(C/O)との関係

原産国を証明するために使用される書類の一つが、**原産地証明書(Certificate of Origin/C/O)**です。

原産地証明書には、商品の原産国などが記載されます。

特にEPAを利用する場合には、協定に応じた原産地証明の確認が必要となります。

ただし、原産地証明書があるからといって、記載内容を確認せずそのまま使用できるわけではありません。

インボイスなどの他の貿易書類との整合性も確認することが重要です。

■ まとめ|原産国と輸出国は同じとは限らない

原産国と輸出国は、似ているようで意味が異なります。

原産国=商品が生産・製造された国
輸出国=商品を日本へ輸出する国

例えば、中国で製造された商品を香港から日本へ輸出する場合、

原産国:中国
輸出国:香港

となる可能性があります。

原産国は、関税率やEPA、輸入規制などにも関係する重要な情報です。

海外から商品を輸入する際には、「どこから発送されたか」だけではなく、「どこで製造された商品なのか」まで確認することが、正確な輸入申告につながります。

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